バラハウズモスク 天井装飾

海外旅行をするときの持ち物はなるべくコンパクトにまとめたいものです。パスポートなど海外旅行に欠かせない持ち物もありますが、行く国の文化や気候風土に合わせて必要になる持ち物などもあります。

ウズベキスタンはまだ発展途上で欧米諸国ほど便利とは言えません。日本では当たり前のことでも、ウズベキスタンでは当たり前にはできないこともあります。

せっかくウズベキスタン旅行に行くわけなので快適で楽しい思い出にしてもらうため、あると便利な持ち物や必須アイテムを紹介していきます。

お金 現金は米ドルで

ドル紙幣

ウズベキスタンの貨幣単位は”スム”ですが渡航の際には日本円を米ドルにして持って行くと便利です。

ウズベキスタンでは増えては来ているものの、日本円を両替できるところが限られています。空港や外資系のホテルでは日本円も両替できますが、街では米ドルからの方が圧倒的に両替しやすいです。

また、貨幣の価値や通貨単位の差があるので、100米ドルでもスムの札束になって返ってきてお金が非常にかさばります。さらに逆両替はほぼできないと考えておいた方がいいです。そのため一度に両替するのではなく必要に応じて両替するのが便利なので、両替のしやすい米ドルを用意しておきましょう。

長財布やマネークリップ

長財布

ウズベキスタンのお金”スム”は、なにしろ札束を持ち歩くことになります。普段折り畳みの財布を使っていたりマチのほとんどない長財布を使っている人は厚みのある長財布やマネークリップなどを用意すると便利です。

支払いは数千スム(約数十円)から数万スム(数百円)が多くなりますが、主に1,000スムから10,000スムの紙幣が使われていて、少額の支払いにも数枚のお札が必要になります。

100,000スムという高額紙幣も存在しますが、現地の人でもあまりお目にかかることがなく、あったとしてもお釣りがないという理由で使えないことが多いそうです。そのため額面の小さいお札の札束を持ち歩く準備をしておきましょう。

出し入れしやすいパスポートケースなど

パスポート

海外旅行なのでパスポートは必須の持ち物ですが、ウズベキスタン旅行で重要なのは出し入れしやすくしておくことです。

欧米などでは入国したあとにパスポートを見せる機械はあまり多くは無いと思いますが、ウズベキスタンでは頻繁に提示する必要が出てきます。ホテルはもちろん観光施設や博物館などでもパスポートの提示を求められます。州をまたぐ電車に乗る時の駅構内への入場時やチケットを購入するときにも必要です。

また、時には街中で観光客とわかっていても警察官などにパスポートの提示を求められることもあるので、スムーズに観光を楽しむためにも出し入れしやすく安全に携行する方法を考えてください。

お金も入れられるパスポートウォレットや首下げタイプのパスポートケース、収納の多いトラベルポーチなど使い勝手の良さそうなものを検討してみてください。

クレジットカード

クレジットカード

ウズベキスタンはまだ現金取引が主流なので、実のところクレジットカードはあまり使えないのが現状です。しかし、万一の場合に心強いのがクレジットカードです。1枚くらいは持って行くのが安心です。

ブランドはVISAかMasterかJCB。いままでJCBは使えませんでしたが、2021年1月にウズベキスタンのウズプロムストロイバンクと提携したので、同行の加盟店やATMで使えるようになりました。

スマホなどの通信手段

長財布

いざという時の連絡手段は欠かせません。その筆頭となるのはやはりスマホでしょう。単に連絡手段というだけでなく、記念に残る写真を残せたり、知らない土地で迷子にならないように地図を簡単に見ることができたりと何かと便利です。

英語もあまり通じないウズベキスタン旅行では翻訳アプリがあればある程度把握できますし、場所は限られますがタクシー配車アプリを使えば面倒な値段交渉をしなくて済みます。

ウズベキスタンのスマホ普及率は高いので、通信面でも安心なスマホは持って行くに越したことはありません。

モバイルバッテリーと海外用電源プラグ

海外用電源プラグ

スマホやデジカメを持っていてもバッテリー切れは致命的。特に外出中に使っていてバッテリー残量にハラハラするのはストレスでしかありません。そのためどこでも充電できるモバイルバッテリーを持っておくと安心です。

ホテルで充電するにも問題が。日本とコンセントの形状が違います。ウズベキスタンはヨーロッパCタイプと言われる差込口が丸い2つ穴のタイプです。そのため海外用の電源変換プラグが必要になります。

ちなみに電圧の違いもあるので変圧器も必要と思われるかもしれませんが、ほとんどのスマホやタブレット、デジカメなどは世界の電圧に対応していますし、パソコンは電源コードの中継で対応していることがほとんどなので、ドライヤーなどを持って行くことがなければ必要ありません。

医薬品

医薬品

単純な体調不良に対応できる程度の医薬品は持って行きましょう。現地の医薬品が日本人に合うとは限りませんし、場合によっては日本では未承認になるような薬が売られているかもしれません。また、ウズベキスタンでは英語も通じにくいなど言葉の壁があり、体調不良を正確に伝えるのは難題です。

風邪薬や解熱剤の他、ウズベキスタン名物プロフを筆頭に総じて脂っこい料理が多いので胃薬や整腸薬もあると安心です。もちろん常用薬は忘れずに。

ティッシュやウェットティッシュ

ティッシュ

ウズベキスタン旅行にティッシュは必需品です。トイレ事情によるところなのですが、どこへ行っても水洗トイレというわけではありませんしトイレットペーパーが常備されているとも限りません。そのためティッシュは多めに持って行くようにしてください。トイレットペーパーをロールで持って行くという人がいるほどです。

ウェットティッシュは食事の前に手を拭いたり埃っぽくなった顔を拭いたりと何かと役立ちます。

雨具は晴雨兼用傘が便利

日傘

意外に忘れやすい持ち物が雨具です。ウズベキスタンに砂漠のようなイメージを持っているかもしれませんが、11月から5月にかけては比較的雨が降ります。

6月から10月は降水日数が少なく7・8・9月は1日雨が降ればいい方というくらいしか降りませんが、当たらないとも限らないので晴雨兼用傘を用意すると暑い日差からも体を守ることができて便利です。

シャンプー・リンス・歯ブラシ

アメニティ

高級ホテルは別ですが中・小のホテルではシャンプー・リンス・歯ブラシなどのアメニティ用品を置いてないところがあります。

また、備え付けがあってもシャンプーやリンスは日本のものと違い泡立ちません。泡立ってないと洗った気がしないという人も多いと思うので、必要に応じて持って行きましょう。

強い日差しから身を守る帽子・サングラス・日焼け止め(夏)

サングラス

ウズベキスタン観光では強い日差しの中、屋外に長時間いることが想定されます。強い日差しから身を守るため、帽子・サングラス・日焼け止めなどを必要に応じて準備しておきましょう。

熱中症対策に塩タブレットや粉末スポーツドリンク(夏)

熱中症対策商品

夏場は熱中症対策として塩タブレットやかさばらない粉末タイプのスポーツドリンクなどを用意しておくと便利です。

ミネラルウォーターやお茶より熱中症対策としてはスポーツドリンクの方が優れているというのは有名な話ですが、ウズベキスタンでは炭酸飲料が多く、スポーツドリンクの代替になるようなものは販売されていません。

乾燥対策にリップクリームやハンドクリーム

リップクリーム

ウズベキスタンは非常に空気が乾燥しています。リップクリームやハンドクリームがあるとこまめにスキンケアができて便利。また、喉の乾燥対策にのど飴もおすすめ。

ウズベキスタンの料理は脂っこいものが多いので、食事時にチャイ(お茶)を飲む習慣があります。レストランなどに入ったときはチャイを飲んで体の内側からの乾燥対策も忘れずに。

小さなビニール袋

ジップロック

ウズベキスタンでは紙の流せないトイレがあり、置いてあるゴミ箱に紙を捨てるというところがあります。これはまだいい方で、地方へ向かう道路の休憩場所などでは青空トイレもまだ存在します。

そのようなところでは使用済みの紙を持ち帰らなければならないこともあるので小さなビニール袋、なるべくジップロックのような密閉できるものを持っておくようにしましょう。

女性はスカーフを1枚

スカーフ

ウズベキスタンはイスラム教の国なので、女性は肌の露出に気を付けましょう。特にモスク等の宗教施設に立ち入る時は注意してください。

とは言うものの、戒律が厳格なお国柄ではないので観光地のモスクではほとんど頭を覆うようなことは求められません。ただ、ウズベキスタンの文化を尊重し、いつでも対応できるようにスカーフを1枚用意しておきましょう。

ネックウォーマー・カイロ(冬)

ネックウォーマー

冬場は思いのほか寒いので、ネックウォーマーやカイロといった細かい防寒グッズにも気を配って快適な観光をしてください。

首都タシケントでも雪が降ることがあるくらいには寒く、暖房設備も頼りないところがあるので、春先や秋にも寒さ対策を考えておきましょう。

ウズベキスタン旅行の持ち物のポイント

旅行の持ち物

ウズベキスタン旅行の持ち物のポイントは暑さ対策・乾燥対策・トイレ対策です。他はウズベキスタンだからといって特別なものはありません。

女性は服装に気を配り、長袖のTシャツなどを持って行くと紫外線対策にもなっていいかもしれません。

またウズベキスタン観光では、とにかく歩き回ることが多くなります。旧跡がメインなので当然エレベーターなどは無く、階段の上り下りも多くなります。靴は運動靴など動きやすい履き慣れた靴にしてください。

ウズベキスタンは景観の美しい国です。快適な状態で旅を楽しんでください。